小さな川に
きらきら光る月明かりと
草むらに ともる小さな光の群れ
懐かしいような
夢の中にいるような
蛍の川でした。
☆
どうしても消えないもやもやがあって
心の中に、
それらをしまう整理箱を作ろうと
じっと座って瞑想みたいなことしてみたら
その箱には、蛍の川しか思い浮かばなかった
この箱に入らないもやもやは、どこにしまうのだろうと
確かにあるそれを頑張って納めようとしたけど、
最近何度か見た蛍の川しか
箱には入らない
きれいだったなあと
ただそれだけになって
もう嫌になって
もう私は蛍の羽か
それらを見守る木の一枝か
一本の草になり
私が溶けて無くなってしまいたいのか と
思い当たって
チャレンジしてみようとしたけど
確かにある私の体が
出来ないよ、と引き止めた
ここにいるのが私だから
それを見ている人間だから
きれいだと眺めるだけの人間だから
よくわからないけど、そういうこと
☆
もしもこの人生で、
自分のお子と出会うことが出来るなら
蛍ちゃんと名付けたい
ずっと見てたい
見てるだけで幸せなその気持ちを
呼ぶたびに思いだすから
というようなことを母に話したら
北の国からだね、と
笑われた